アスパラソバージュって何?美味しいの?
春の山菜だよ
フランス産の山菜、アスパラソバージュってご存知ですか?
もとはフランス南部の山で自生している、つくしのような山菜のこと。
春を知らせるお野菜としてフランスでは人気が高く、4月から5月しか食べることのできない希少価値の高い食材なんですよね。
日本でも市場で出回るようになったのはここ最近のこと。
この記事ではアスパラソバージュの美味しい食べ方、フランス現地のレシピ、保存方法をご紹介します。
アスパラソバージュとは?
春の訪れを告げる山菜としてフランスでは4月~5月に流通する人気の食材です。
主にスペインにほど近いピレネー山脈やコート・ダジュールに近い南仏方面の森や小川の近くで生えている野生の植物。
チューリップと同じ時期に見つかるよ
所属はアスパラガスと同じユリ科のお野菜。
日本ではヨーロッパ産の輸入食材としてのアスパラソバージュしか流通していませんでした。
しかし、ここ数年で山形県酒田市"JAそでうら”の佐藤吉徳さんが栽培に成功。
日本でも4月から5月にかけての一ヶ月間に限り、市場で出荷されるようになりました。
産地:フランス南部の森林・川沿いなど
日本では山形県酒田市
アスパラソバージュ:名前の意味・由来
アスパラソバージュというのは日本語の呼び方です。
アスパラ+ソバージュ
ソバージュ=「野生」という意味のフランス語
アスパラソバージュ=野生のアスパラガス
という意味なんですね。
実際、フランス現地ではさまざまな呼び方があります。
フランス語での呼び方
- Asperges sauvages(アスペルジュ・ソヴァージュ)
- Aspergettes(アスペルジェット)
- Asperges des bois(アスペルジュ・デ・ボワ)
- Ornithogales(オルニトガル)
- Ornithogale des Pyrénées(オルニトガル・デ・ピレネー)
「小さなアスパラ」、「森のアスパラ」という意味でも呼ばれています。
英語
- Bath asparagus(バース・アスパラガス)
イタリア語
- Asparago coltivato(アスパラゴ・セルバチコ)
どんな味がするの?アスパラガスとの違い
アスパラソバージュの味の特徴
- 強いクセやアク、香りはない
- シャキッとした歯ごたえとつるんねばっとした食感
初めてアスパラソバージュを食べたとき、びっくりしたんですよね。
ぬめりがある!
そうなんです。
オクラとか里芋みたいにちょっとヌメッとしてて。
腐ったのかと焦るわ
でもオクラほど粘りは強くないです。
味自体はにがくなく、香りも強くなく。
どちらかと言うとちょっと甘めの味。
食感は、茎の部分がシャキッとしていてコリコリ歯ごたえがある感じ。
茹でて食べるし、3歳の子供でも噛み切れるぐらい柔らかいです。
アスパラガスとの違い
アスパラガスについている三角形の「はかま」がアスパラソバージュにはありません。
アスパラソバージュの茎は根本まですべて食べられるので切り落とす必要がなくラクチンです。
アスパラガスよりも細く柔らかいため、野菜ディップで食べるには柔らかすぎますね。
高価ってホント?値段はおいくら?
上の画像は楽天市場で「アスパラソバージュ」を調べたもの。
検索した時期が6月なので、まだ生フレッシュのアスパラソバージュが販売されています。
フレッシュだと価格帯は500gで4,320円+送料980円=5,300円
CAS冷凍のものでも600gで3240円+送料980円=4,220円
だいたい100gあたり700円~1,000円が相場になりますね。
ちょっと高すぎじゃない
旬が短いお野菜だから希少価値があるということで、こればっかりは仕方ないですね。
なお、フランスではひと束3,99ユーロ(約500円)。
500gだと約10ユーロ(1,200円)になります。
この値段、決してフランスでも安い野菜ではありませんよ。
新鮮なアスパラソバージュの見分け方
みずみずしいグリーン色で、生き生きしていれば大丈夫!
切り口や穂先が乾燥して茶色くなっていたり、茎が折れているものは避けましょう。
アスパラソバージュの食べ方
アスパラソバージュは生食はしません。
軽く茹でるか、そのまま炒めたり、揚げたりして楽しめますよ。
茹で方
- 沸騰したお湯に塩を入れて2~3分茹でる
- 茹でたあとはすぐに冷水をかけて引き締める
アスパラソバージュのレシピ・メニュー
インスタグラムやフランス現地のレシピなどを参考にし、アスパラソバージュの活用法をまとめました!
生のまま天ぷら
茹でずに調理できる方法としてオムレツがあります。
茎を切り落とさなくてもOK。
長いまま揚げるとシャキシャキ感が天ぷらに合いますね!
前菜:生ハム巻き
軽く茹でたら数本まとめて生ハムを巻くとおしゃれな前菜に。
おもてなし用の一品にも活躍しそうです。
サラダ
もっとも簡単なのがサラダ。
茹でたアスパラソバージュをレタスやベイリーフ、プチトマトなどのサラダに混ぜて簡単に食べられます。
卵料理(オムレツ・目玉焼き)
アスパラソバージュが採れる南仏ではアスパラソバージュのオムレツがよく作られます。
クセのない味がコクのある卵と合うんでしょうね。
オムレツ以外にも、目玉焼き+パルメザンチーズと合わせたりしても美味しそうです~。
パスタ
アサリとアスパラソバージュのボンゴレ・ビアンコは王道のレシピ。
普通のアスパラガスより味のクセがなく、食感を味わえる春にぴったりのメニューですよね。
ムール貝やホタテなど、魚介類はなんでも合うと思いますよ。
肉や魚の付け合せに
軽く有塩バターで炒めたらお肉の付け合わせにピッタリでした!
白身魚のムニエルなどでも合いそうです。
【保存方法】冷凍できる?賞味期限はいつ?
茹でる前
新聞紙や紙袋に包んで、冷蔵庫で5日間は余裕で持ちました。
茹でたあと
ボイルした後は2~3日で食べた方が衛生的にも良さそうですよね。
わたしは茹でて3日目にソテーして食べましたが美味しく頂けましたよ。
まとめ
春になったら是非試してみてほしいアスパラソバージュ。
日本でも通販で買えますし、4月から5月にかけてイタリアンやフレンチレストランに訪れれば運良くアスパラソバージュを食べることができるかもしれませんね!
今後も当ブログでは、フランスからリアルな生活情報をお届けしていきます。
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