豚のフィレミニョンってどう調理すればいいの?
フランスにお住まいのみなさんは豚のフィレミニョンでどんなお料理をされていますか?
フランスに住んで7年になる筆者は、というと、フィレミニョンをしっかりオーブンで焼いてまして、カチカチの豚肉を食べるのもさすがに飽きてきました。
そこで!
豚フィレミニョンの和食にも洋食にも使えるレシピをまとめてみました。
良かったら今日の献立にご参考にしてみてくださいね。
豚のフィレミニョンとは|意味と部位
フランス語で直訳すると「かわいい切り身」という意味になるフィレミニョン。
フィレミニョンとは、豚肉の部位の呼び名です、
- フィレミニョン
- フィレミニオン
- フィレミニヨン
いろんな呼び方がされてますけど、ここフランスでは豚肉のことをフィレミニョン(filet mignon)と呼びます。
フランスでは牛にフィレミニョンとは言わないよ
ただ、精肉業界では牛肉にもフィレミニョンという部位があるようで、日本やアメリカでは牛ヒレステーキのことを指すみたいですね。
フィレミニョンの部位:豚肉の背骨の両側です
フランス語で呼ばれるフィレミニョン(つづりはfilet mignon)とは、豚の背骨の両側についている場所の豚肉だそうです。
テンダーロインは背骨の両側に沿って走っており、通常2つの長い蛇の形をした肉の切り身が取れます
wlikipediaより
豚一頭につき少量しか取れないので、バラ肉などに比べると値段は高め。
日本では豚ヒレ肉と呼ばれています。
ヒレカツとかヒレステーキに使われるところ
実際に食べると味わいがあって脂身が少なく、柔らかいのが特徴です。(焼きすぎないように!)
豚フィレミニョンの焼き方とコツ
豚のフィレミニョンの焼き方は、オーブンで焼く方法とフライパンで焼く方法の2つがあります。
オーブンで焼く場合は、低温で1時間前後の長めにしてあげるとパサパサせず、柔らかい状態で食べることができます。
以下はオーブン温度と焼く時間の目安です。
オーブン温度 | オーブン調理時間 |
---|---|
120度 | 40分 |
80度 | 60分 |
70度 | 150分 |
とはいえ、豚肉は牛肉と違ってしっかり加熱しないと食中毒にもなりかねませんので、焼き時間は目安として、ご自宅のオーブンのクセを見極めて調理するようにしてくださいね。
焼く前のコツとしては
- 室温に出しておく
- フォークでプスプスと肉に穴を開けておく
があります。
こうすることで、しっかり肉の中心部まで火が通りやすくなり、生焼けになりくいのです。
豚肉フィレミニョン(filet mignon)を使ったレシピ
切って焼くだけマヨネーズマスタードソテー
ブロックの豚フィレミニョンを輪切りに切って焼くだけのレシピ。
味付けは洋風のマスタードとマヨネーズソース。
ソースは多めに作って、付け合せの野菜や穀類にかけても合いますよ。
豚ヒレハニーマスタード粉チーズ焼き
上のマヨネーズマスタード味と似ていますが、はちみつが入っているのでちょっと甘めの味。
子供にはこっちの方が受けがいいかもしれません。
【オーブン40分】ローストポークのバルサミコソースがけ
こちらも低温オーブンでローストするレシピです。
オーブン120度で40分。
うっすらピンク色のローストポークで柔らかいので、レシピにあるバルサミコソースのほか、柚子胡椒など、お好みの味で試してみてください。
【オーブン1時間】塩麹豚の低温ロースト
低温調理ハムの調理時間2時間でひるんだ方にオススメなのがこれ。
オーブン80度、1時間の調理で済む豚ヒレブロックの低温ローストレシピです。
塩麹があったら豚肉が柔らかくなるので理想的ですが、無くてもドンマイ、ハーブソルトで代用しましょう。
調理する30分~1時間前に室温に出しておくことが失敗しないコツ。
【低温調理ハム】オーブン2時間半でしっとり柔らか
作り置きにめちゃくちゃ便利そうなオーブン低温調理ハムです。
初めにフライパンで豚ヒレ塊肉を外側だけソテーしますが、後はアルミホイルに包んでオーブンに入れて放置するだけなのですごい楽チンです。
火を通りやすくするために、焼く前に豚肉を室温に出しておきましょう。
豚ヒレ生姜焼き
豚ロースで脂っこいと思う方向けに生姜焼きのレシピです。
事前に薄めに切っておいて、下味に漬けておく必要がありますが、焼く調理時間は10分もあれば完成です。
【さっぱり照り焼き】豚ヒレ肉ソテー
ビネガーが入った照り焼き味なのでさっぱりした味。
固くなりがちなフィレミニョンのお肉ですが、片栗粉をまぶして焼くのでしっとり柔らかに仕上がります。
【にんにくスタミナ】豚ヒレ照り焼き
にんにく入れるかどうかはお好みでどうぞ。
照り焼き味のフィレミニオンです。
塊肉を小さな輪切りにスライスしてくださいね。
【スピード10分】豚ヒレポークチャップ
ご飯がすすみそうなポークチャップ。
トマトケチャップさえあればそのほかは基本的な調味料で作れるので、冷蔵庫に野菜がなくなってきたら登場しそうなレシピですね。
【揚げ物】豚ヒレ酢豚
素揚げが面倒くさいですけど、たまに食べたくなる酢豚のレシピ。
豚ヒレ肉塊を一口大に切って調理します。
豚ヒレとんかつ
豚のフィレミニョンはヒレカツにするには最適の部位。
ロース肉より脂身も少ないですし、フランスでは塊肉で売っているので自分好みの分厚さに調整できます。
柔らかくするためには、衣をつける前にフォークでブスブスと穴を刺すか、お菓子作りなどで使うめん棒などで肉を叩いて繊維を切っておくと食べやすくなりますよ。
小さくミニカツにして、余ったらカツサンドにしてもいいですね!
【洋食】正統派の豚ヒレバターソテー
フランスのフィレミニョンのレシピにありそうな、フレンチやイタリアンっぽいレシピです。
セージを使うのがイタリアンっぽいですね。
外国人に振る舞うなら、とりあえず小麦粉つけてバターソテーで焼きましょう。
【40分煮込み】ポトフ
寒くなってきたら試してみたい豚ヒレのポトフです。
ホーロー鍋や圧力鍋でじっくりコトコト火を通すだけなので、はじめに材料を切ってしまえばほぼ仕事は完了する放置系料理。
寒い日は部屋も温まりますし、スープも取れて一石二鳥!
余ったらカレーやリゾットなどに流用してください。
【煮込み10分】豚ヒレ肉とキャベツのトマト煮
トマト缶とキャベツで煮る豚のトマト煮です。
フランスのキャベツがくせもので、とんがりキャベツでないと10分で柔らかくならないので注意。
フランスの丸いキャベツならもう少し調理時間を伸ばしたほうが無難です。
【圧力鍋】豚ヒレブロック肉のトマト赤ワイン煮込み
塊のままでも柔らかく調理できる圧力鍋の出番です
私もいつか欲しいなと思いつつまだ買ったことがない圧力鍋。
フランスや欧米で売られている肉を手早くおいしく調理するにはやっぱり何だかんだ言って圧力鍋があると便利ですよね。
材料を入れて約30分圧力鍋で加熱したらOKのようです。
豚フィレミニョンまとめ
スーパーで必ず見つかるフィレミニョン。
豚のヒレ肉は栄養価も高いですし、肉の味わいも深い良い部分なので、使いにくいと敬遠せずに積極的に毎日の献立に取り入れてみてくださいね。
最後までお読みくださり有難うございました!
今後も当ブログでは、フランスからリアルな生活情報をお届けしていきます。
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